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国立高度専門医療研究センター 医療研究連携推進本部

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6NC-EHRsデータ利活用に関するFAQ

リンク集

6NC-EHRsはどのようなデータベースですか?

6NC-EHRsのデータ提供について教えてください

6NC-EHRsにこんなデータはありますか?

・6NC-EHRsで収集していないため、提供不可項目の一例

・6NC-EHRsで収集していないが、解析時の工夫により特定可能な項目の一例

6NC-EHRsのデータ利用について教えてください

 

6NC-EHRsはどのようなデータベースですか?

Q.6NC-EHRsにはどのようなデータが格納されていますか。 ★特に多い質問★

A.6NC-EHRsは6つのナショナルセンター(8病院)の電子カルテシステムから抽出した患者基本情報・検体検査結果情報・処方オーダー情報・注射実施情報・外来受付・入院情報・退院情報・病名(歴)情報の8つのデータ種別が格納されています。詳しくは「6NC-EHRsショーケース(統計データ公開サイト)」または「6NC-EHRs利活用データベース データ定義書」をご確認ください。

Q.6NC-EHRsの情報源は何ですか。

A.6NC-EHRsは各ナショナルセンター病院の電子カルテシステムから出力される各診療データを情報源としています。データは、電子カルテから厚労省標準規格であるSS-MIX2という標準ストレージを通じて、国際医療情報交換規格であるHL7-v.2.5形式で出力されたデータを収集しています。個人が特定できないよう匿名加工してから、抽出しています。

Q.6NC-EHRsを利用する研究上のメリットは何ですか。

A.6NC-EHRsには、世界最高水準の臨床・疫学研究と診療の質向上に資することを目指す6つのナショナルセンター(高度専門医療研究センター)のデータが格納されており、がん、循環器疾患、精神・神経疾患、周産期・小児医療、高齢者医療といった多様な疾患領域をカバーしています。また乳児期から高齢期まで幅広いライフステージにおける診療情報を施設横断的に統合しているため、人の一生にわたる健康状態や疾患の推移を疑似的に再現できる可能性を有しており、ライフコース研究への寄与が期待されます。なお、ナショナルセンターと雇用関係にある職員であれば、JHが募集する助成研究課題に採択された後、無償で使用できます。

Q.6NC-EHRsよりデータ抽出が可能な期間はいつからいつまでですか。 ★特に多い質問★

A.基本的に2015年4月以降のデータを利用可能期間としておりますが、ナショナルセンターによって期間が異なる場合がありますので、詳細は6NC-EHRsショーケースをご参照ください。

Q.ナショナルセンター間のデータの標準化はどの程度行われていますか。

A.現状、収集している病名・処方・注射・検査項目コードは9割以上標準化されています。標準化は随時進めております。詳細についてはお問い合わせください。

Q.研究計画を立てる際に、患者数やデータ量を事前に確認することはできますか。 ★特に多い質問★

A.6NC-EHRsにどのようなデータがどのくらい含まれているかを確認できる「6NC-EHRsショーケース(統計データ公開サイト)」が公開されており、どなたでも閲覧して6NC-EHRsに登録されている患者数やデータ量を事前に確認することができます。

Q.データの品質管理はどのように実施されていますか。

A. 各病院からデータセンターに送信されたデータに対し、180項目にわたるチェックを実施しています。これには、レコード数の確認や、必須項目の値の有無、値の形式の逸脱など(例:生年月のデータ型エラー、投与量の欠損)が含まれます。検出されたエラーについては、データ提出元医療機関や電子カルテシステムベンダーに確認し、修正・補正を行っています。また、各施設の医事統計データと患者数を比較することで、データ量の整合性を評価しています。ただし、データによっては、未修正・未補正のものもありますので、詳細についてはお問合せください。

 

6NC-EHRsのデータ提供について教えてください

Q.申請からデータ提供までにどのくらいかかりますか。

A.データ提供は、利用申請が6NC-EHRs利活用委員会および6NC理事長会議で承認された後、倫理承認、情報公開、データ提供留保期間、データ利用環境の整備など手続きが完了してからのご提供となります。そのため、利用開始申請からデータ受領までに半年以上かかることがあります。

Q.どのようなデータセットで提供されますか。

A. ご提示いただいた抽出条件で抽出したデータセットを、データ種別毎に作成したCSV形式で解析用端末にご用意します。データ種別間はIDをキーにレコードの結合が可能です。

Q.データ提供件数に制限はありますか。 ★特に多い質問★

A.提供するデータのサイズは、原則として全体患者数の5%を上限としております。それ以上となることが見込まれる場合は、原則的に抽出条件策定時に患者数を絞り込んでいただくことになります。

Q.特定の患者層(◯◯代以下・◯歳以下といった年齢増や特定の疾患等)の利用可能なデータをすべてもらえますか。 ★特に多い質問★

A.全体患者数の5%以下であれば、研究の目的に照らして合理的とJHが判断する範囲内のデータを提供可能です。必要な項目を精査した上で研究計画を立ててください。

Q.提供数の上限があるようですが、 対象患者数が多くなることが予想される場合、どのような患者の抽出条件とすればよいですか。

A.データを絞り込む条件に以下①~③を設定していただくことが多いです。①データ抽出期間の短縮②性別、(外来日や処方日など)基準日時点の年齢、受診科、入院歴有無などの指定③対象患者を特定する病名・医薬品・検査項目やその値の詳細化・絞込みを検討してください。複雑すぎる条件には応じられない場合があります。またランダムサンプリングによって患者数を減らすことも可能です。

Q.申請時に選択した医薬品を、採択後に追加することはできますか。(例:全処方医薬品へ拡大)

A.ご提供できるのは研究に必要な医薬品情報のみとなります。研究開始後さらなる医薬品情報が必要となった場合は、変更申請を提出いただき、6NC-EHRs利活用委員会にて承認された後に提供可能となります。

Q.「生年月」の取り扱いについて、実際のものとズレはありませんか。どのような形式で渡されますか。

A.実際に電子カルテで入力された情報をずらすことなく、日付情報のみ削除したyyyy/MM形式で提供されます。

Q.外来受診時・入院時どちらのタイミングで病名がついたか区別できますか。

A.データ上では区別できないため、外来情報・入院情報・退院情報の各種日付からご判断ください。

Q.患者をどのくらい追跡できますか。

A.データは2015年4月1日から現在まで収集しています。対象患者のデータ抽出期間を収集期間内でご設定いただくことで、ご自身で対象患者の追跡を行っていただけます。

Q.対象患者毎に特定の医薬品の投与開始から1年間分のデータを提供してもらえますか。

A.対象患者毎に異なる抽出期間設定することはできません。ただし、「対象患者全員に一律のデータ抽出期間を設定する」ことはできますので、例えば、医薬品の処方日が2022/4/1~2023/3/31にある患者を対象患者とし、この条件で対象となった患者のデータ抽出期間を2022/4/1~2024/3/31とすると、処方日から最大1年分のデータが含まれたデータセットを提供することは可能です。このように期間指定したデータの中から、研究者ご自身で追跡期間を設定し切り出してください。

Q.提供される病名データには、疑い病名も含まれますか。

A.病名データには、疑いフラグのある疑い病名と、疑いフラグのない確定病名の2種類があり、すべてが対になっている訳ではありません。疑い病名も含めたデータが必要な場合は、データ抽出条件に「疑い病名」を含むことを明記してデータ抽出条件を設定し、利用申請してください。

Q.抽出条件を定義するためのサポートツールはありますか。

A.現在抽出条件定義サポートツールの提供を計画中です。

 

6NC-EHRsにこんなデータはありますか?

Q.病名・処方・検査にはどのようなコード体系が使用されていますか。

A.病名はICD-10コード・病名管理番号(MEDIS-DC)を、処方や注射医薬品はYJコード(厚生労働省)を、検査はJLAC10コード(日本臨床検査医学会)を標準コードとして採用しています。

Q.病名の終了日や転帰は取得できますか。

A. 病名の終了日や転帰は運用上入っていないことが多いです。終了日は、入院日~退院日の間の病名開始日、外来日と同じ病名開始日などからご判断いただくことになります。

Q.薬剤情報の抽出のされ方は、抽出依頼した1薬剤が、処方日毎に抽出され、複数回処方されていたら、医薬品の分だけ行が複数になるという理解でよいでしょうか。

A. 内服の場合、処方日(処方オーダ日)毎に1レコード出力され、レコード内にある「投与期間」で処方日数を確認できます。複数回処方については処方の用法にもよります。注射は、実施回数毎に1レコード出力される場合が多いです。詳しくは、データ定義書やサンプルデータをご確認ください。

Q.親子関係、兄弟姉妹関係など、続柄は利用可能ですか。

A.続柄は収集対象外項目であるため、親子関係、兄弟姉妹関係で紐づけることはできません。

Q.NCから転院した患者情報の追跡はできますか。

A.ナショナルセンターではない施設の診療情報は収集してないため追跡データがなく、またナショナルセンター間で転院した場合も、患者を紐づけることができないため、転院後の追跡はできません。

6NC-EHRsで収集していないため、提供不可項目の一例

6NC-EHRsで収集していないため、提供できない情報

身体計測・機能評価に関する情報

例)身長、体重、BMIADL、歩行能力、看護必要度、患肢、ABI値、跛行症状有無、安静時疼痛有無、難治性潰瘍、など

検査・診断データ

例)生理学検査・画像検査・心臓カテーテル検査・心筋病理検査、遺伝子検査結果(バイオバンク全ゲノムシークエンスデータ・施行年月・手法・結果)、造影剤使用、脳画像データ、など

治療・介入履歴データ

例)手術歴、手術名、Kコード、処置、透析実施の有無、など

自由記述

例)診療録記事、プログレスノート、など

その他の情報

例)家族歴、妊娠情報(妊娠の有無、妊娠週数)、死亡日時、退院時診療科名、オーダー発注者(医師ID)、など

※現時点で提供可能な全ての項目は、「6NC-EHRsショーケース(統計データ公開サイト)」あるいは「6NC-EHRs利活用データベース データ定義書」でご確認いただけます。

6NC-EHRsで収集していないが、解析時の工夫により特定可能な項目の一例

6NC-EHRsで収集していないが、解析時の工夫により特定可能な項目

備考
外来時処方・入院時処方外来日・入院日・処方日から研究者自身で判断することはできます
処方診療科・検査診療科・病名を登録した診療科外来・入院情報には外来日・入院日・診療科があり、処方日・検査日・病名開始日等から研究者自身で推察することはできます
検査対象病名検査がどの病名を目的にオーダーされたか判断する固有の項目はありませんが、検査日や病名開始日から研究者自身で判断することはできます
健康診断の結果データ検査項目を指定いただければデータを提供できますが、健康診断としてカテゴライズされている訳ではありません
入院時・処方時・病名開始日時・検査時等の年齢それぞれの実施日と生年月から研究者自身で算出いただきます
投与前、投与開始1か月後、投与開始3ヶ月後、投与開始6ヶ月後、1年後の検査結果処方日から研究者自身で算出いただきます
既往歴過去のすべての病名を取得できますが、現病歴も含まれます

 

6NC-EHRsのデータ利用について教えてください

Q.研究者はどのようにして6NC-EHRsのデータセットを利用するのでしょうか。

A. 6NC-EHRsのデータは、国立健康危機管理研究機構内に設置された専用の解析環境へ、利用者の所属施設からリモートアクセスしてデータ解析を行う仕組みを導入しています。6NC-EHRsデータの利用はこの解析環境内でのみ可能です。

Q.研究費を用いて外部のシステムエンジニアや統計解析担当者などにデータクリーニングを依頼することは可能ですか。その場合のデータへのアクセスはどうしたらよいですか。 ★特に多い質問★

A.外部委託はできません。運用規程に基づき、データへのアクセスはナショナルセンターとの雇用関係がある方に分担研究者・研究協力者として、実施いただくことになります。提供したデータサブセットを、解析環境内でデータクリーニングしていただくことになります。解析環境外へのデータの分譲は致しません。

Q.提供されたデータを、申請し承認された研究計画以外の用途に使用できますか。

A. 公募研究で使用するデータは、6NCの理事長の許可を経て提供されます。したがって承認された研究計画と異なる用途では使用できません。

Q.同一個人を異なるナショナルセンター間で紐づける(ナショナルセンター間の名寄せ)は可能ですか。

A. IDは各ナショナルセンター内でのみ一意となっているため、ナショナルセンター間の名寄せはできません。

Q.外部データ(バイオバンクや各研究者の疾患レジストリ等)と患者の名寄せはできますか。 ★特に多い質問★

A.各ナショナルセンターの患者IDは匿名化され、6NC-EHRsでは取得していないため、外部データとの名寄せはできません。また、NC内部であっても、各NCの電子カルテと6NC-EHRs間での患者IDの名寄せはできません。

Q.6NC-EHRsの各データ種別のサンプルを利用申請前に確認できますか。

A.「6NC-EHRsショーケース(統計データ公開サイト)」で公開しているサンプルデータは申請前に閲覧可能です。ただし、1データ種別につき数行のみとなります。利用申請後研究が採択されましたら、解析環境に1データ種別毎100レコードのサンプルデータをご用意しております。

Q.6NC-EHRsの基本統計量(例:年齢比、男女比)を、申請前に確認できますか。

A.「6NC-EHRsショーケース」>「基本情報」ページや「患者数集計」ページ・「詳細検索」ページで公開している基本統計情報や、病名・医薬品・検査項目ごとの集計情報は申請前に検索可能です。

(2025/11/27 改訂)

お問い合わせ

2toriming.pngお問合せ先:6NC-EHRs事務局
6nc-ehrs●japanhealth.jp(●を@に変更してください)