具体的な取り組み(令和6年度)
新たなニーズに対応した研究開発機能を支援・強化
- 電子化医療情報を活用した疾患横断的コホート研究情報基盤を整備し、中高年期(40歳~74歳)の各種飲料の摂取量と5年後のうつ病との関連を見出し、栄養学専門誌「Clinical Nutrition」に発表した。
- 6ナショナルセンターの所掌疾患に関する患者数について、本邦における悉皆的なレセプトデータであるNDBを用いて推定し、ニトロサミン混入が報告された糖尿病薬(シタグリプチン)使用とがん発生の関連を調べ、有意な関連を認めなかった。
- 令和3年度に構築した6NC統合電子カルテデータベース(6NC-EHRs)を、昨年度の82万人から92万人のデータ抽出に拡充し、本データを活用した医学研究8課題(2022年度採択5課題、2023年度採択2課題、2024年度採択1課題)を通して、研究推進支援を推進した。
- 空間情報を保持した1細胞レベルの網羅的発現解析技術を、病理組織標本の解析に最適化して研究基盤とした6NCの共同研究体制を構築し、新たにコアラボ事業として、広く6NCからVISIUM-HDの受託解析を開始した。
- 研究支援人材の育成に取り組むため、6NCが連携し実務を通した人材育成を行う体制の支援を推進した。特に生物統計分野において「JH若手生物統計家NC連携育成パイロット事業」を通して1名の若手が実務・責任試験統計家認定資格の取得に向けて実績を積んだ。
- 「6NC共通教育プラットフォーム」にて、疾患領域横断的な人材育成のため、各NCの教育・研修コンテンツの配信支援を継続した。
6NC連携で効果的な研究開発が期待される領域の取組を支援・強化
- 横断的研究推進費課題14課題の進捗支援及び外部評価を実施し、研究開発を推進するとともに、R7年度開始課題を公募し、応募15課題から4課題を採択した。
- 令和5年度及び令和6年度から実施しているNC連携若手グラント合計26課題の進捗管理及び中間評価を実施し、研究開発を推進した。令和7年度若手グラント研究助成の新規課題公募を行い、12課題を採択した。また、令和4年度および令和5年度から実施している横断的事業課題3課題の進捗管理を行い、内3年目となった2課題について外部評価を実施し、継続の可否を検討した。
- 全ゲノム解析等事業実施準備室において、臨床・患者還元支援、解析・DC運営、利活用支援、IT・情報基盤・セキュリティ、ELSI、総務の6チームにより、R7年度の事業実施組織発足に向けた検討を継続した。
6NC全体として研究成果の実臨床への展開を支援・強化
- 知財・法務に関する相談に対応し、併せて研究成果有体物(MTA) に関する理解を促進する映像資材を提供することで、6NC間の情報共有と課題解決のための連携を推進した。
- JHが支援する研究課題・概要等を英語版も含めJHホームページを充実、6NCリトリート2024にて約320人が現地参加する講演・ポスターセッションを開催、過去5年間の成果をJH業績集にまとめ、6NC内の研究者・医療者の交流やJHの情報発信を促進した。
