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国立高度専門医療研究センター 医療研究連携推進本部

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スマートヘルスケアシステムの基盤構築に関する研究

現役世代の人口の急激な減少が進む2040年を見据えて、健康寿命の延伸と医療・福祉サービス改革は、喫緊の課題です。例えば、急性期医療の専門医の約4割が「燃え尽き症候群」に該当するという報告もあり、医師の働き方改革、医療の効率化を推進しなければならなりません。また、急性期病院とかかりつけ医、介護との継ぎ目のない、双方向性の連携の必要性も求められています。
スマートヘルスとは、病院と地域とがデジタル技術、医療情報、ビッグデータなどを活用し、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進し、健康寿命の延伸と医療・福祉サービスの向上を図る医療システムのことを指します。
医療では、①従来、紙ベースで管理していた資料などのデータベース化、膨大な手作業による転記作業へのロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)の導入、②デジタル化(電子カルテからレセプトまで、院内全体の医療情報)のシステム化などを通して、新しい医療価値を創造し、行動様式を革新する、③その成果として社会的影響を生み出すステージに到達する。さらに近年の人工知能(AI)技術の進歩は、医療業界に新たな変革をもたらしました。しかし、現状でこのような医療DXを系統的に推進する全国的な基盤は存在しません。
本研究の目的は、6つのナショナルセンターがそれぞれの専門性を生かしつつ有機的・機能的な連携を行い、医療の効率化に基づいた、スマートヘルスケアシステムを推進する共通基盤を創出することにあります。具体的には、1)6NCにおける医療DXの開発・実装状況とアンメットニーズ(まだ治療法などが見つかっていない疾患へのニーズ)に関する実態調査と推進指標の策定すること、2)循環器病分野で、標準的な診療情報提供書、退院時サマリーなどを作成し、他分野で横展開すること、3)すでに開発している医療DXの好事例を共有し、横展開を目指すこと、4)個別課題の開発支援を行うことを計画しています。6NCがそれぞれの専門性を生かしつつ有機的・機能的連携を行い、医療の効率化に基づいた、スマートヘルスケアシステムを推進する共通基盤を創出することが可能となります。

研究のイメージ図

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期待される効果

  • 医療のデジタル化の推進により、患者さん中心の新しい医療の価値を共有することで、医療の変革が進む基盤を構築する。
  • デジタル化の下に、医療の効率化が進み、医師の働き方改革を推進する。
  • 地域社会の中で、急性期病院、回復期病棟、かかりつけ医と患者さんが、医療情報と、患者さん自身の健康状態を共有し、生涯を俯瞰した健康・医療情報をもとに、患者さん一人ひとりのニーズに合った医療を提供できる社会を築きます。

主任研究者

飯原弘二(国立循環器病研究センター 病院 病院長)iihara.png

国立循環器病研究センターでは、循環器病対策基本法をもとにした、推進基本計画の実現に向けて、病院、研究所、オープン・イノベーションセンターが一体となった研究開発を進めています。この研究の対象となる、スマートヘルスケアは、まさに循環器病対策を効率的に実現するための大変重要な取り組みです。6つのナショナルセンターが力を合わせ、本研究開発を通して、循環器病対策の基盤を創出したいと考えています。

分担研究者

【国立循環器病研究センター】
・予防医学・疫学情報部
 西村邦宏
・情報統括部・医療情報部
 平松治彦

【国立長寿医療研究センター】
・リハビリテーション科
 近藤和泉
・健康長寿支援ロボットセンター ロボット臨床評価研究室
 加藤健治
・健康長寿支援ロボットセンター健康長寿テクノロジー応用研究室
 大高恵莉

【国立がん研究センター中央病院】
・大腸外科
 井上学
・機器開発・薬事管理室
 片山宏
・医療情報部
 三原直樹、向井まさみ
・病院情報システム運用管理室
 田中勝弥

【国立精神・神経医療研究センター】
・脳神経内科
 阿部康二

【国立国際医療研究センター】
・呼吸器内科
 杉山温人
・糖尿病内分泌代謝科
 梶尾裕
・医療情報基盤センター
 美代賢吾
・歯科口腔外科
 丸岡豊

【国立成育医療研究センター】
・病院長、移植外科
 笠原群生