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国立高度専門医療研究センター 医療研究連携推進本部

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ナショナルセンター職員における新型コロナウイルス感染症の実態と要因に関する多施設共同観察研究

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行する中、通勤形態やその他の生活様式、習慣が感染率にどの程度影響するのか、感染が長期化し大きな生活様式の変化を強いられることがどのように心身の健康に影響するのか。また、感染が潜在的に広がる中、患者と接触する機会が多い医療従事者では新型コロナウイルスへの感染がどの程度広がっているのか、早急に明らかにしなくてはならない課題が浮かび上がってきています。

本研究は、6つの国立高度専門医療研究センター(以下、6NC)の職員約1万名を対象に、COVID-19の血清抗体検査および質問調査を繰り返し実施することで、これらの課題の答えを導き出すことを目的としています。職員を対象にすることで正確な追跡調査が可能になり、いわゆる第二波・第三波などで、どの程度潜在的な感染者が増加したかが明らかになります。また、医療施設の職員は心身の健康状態も正確に回答してくれますので、どの程度影響がでているかを明らかにできます。明らかになった潜在的な感染率の変化や心身への影響が、勤務地・職種・通勤形態・生活様式・生活習慣などとどのように関連するのか、疫学の専門家が分析することで、感染および健康障害の予防に重要なデータが得られる予定です。ワクチン接種が開始された後には、接種後の血清抗体の量の変化やCOVID-19発症の予防効果や、長期の追跡調査によって予期せぬ有害事象の発生の可能性についても把握できると期待しています。

研究のイメージ図

JH研究2020ポンチ絵_NCGM溝上Japanese.png

期待される効果

  • NC職員におけるSARS-CoV-2抗体陽性率を明らかにする。
  • SARS-CoV-2感染の予防要因・リスク要因を明らかにする。
  • NC職員の抑うつの割合及びその修飾要因を解明する。
  • ワクチン接種後の抗体価及びCOVID-19罹患リスクを評価する。

主任研究者

溝上先生

国立国際医療研究センター
疫学予防研究部長
溝上哲也

新型コロナウイルス感染症流行期における医療従事者の感染状況及び心身の健康状態を、ナショナルセンター職員を対象にした縦断調査により解明します。

分担研究者

【国立国際医療研究センター】
・臨床研究センター
 杉浦亙、井上陽介、山本尚平、福永亜美

・国際感染症センター
大曲貴夫

・医療情報基盤センター
 美代賢吾、石井雅通

【国立がん研究センター】
・がん対策研究所
 井上真奈美、田中詩織、梅沢淳、山地太樹、阿部サラ

・研究所
 濱田哲暢、牛島俊和

・中央病院
 小林治

【国立循環器病研究センター】
・予防医学・疫学情報部
西村邦宏、竹上未紗、尾形宗士郎、村田峻輔、中奥由里子、連乃駿、清重映里、Kensuke Morris

・ゲノム医療支援部
 冨田努

【国立精神・神経医療研究センター】
・トランスレーショナルメディカルセンター
 大久保亮、佐々木洋平

・病院
 高橋奏海

【国立成育医療研究センター】
・周産期・母性診療センター
 山口晃史

・感染症科
 船木孝則

・研究所
 梨井康、森崎菜穂、松田明生

【国立長寿医療研究センター】
・フレイル研究部
 小嶋雅代

・メディカルゲノムセンター
 新飯田俊平

・臨床検査部
 徳田治彦

・バイオセーフティ管理室
 錦見昭彦

・共同利用推進室
 渡邉淳

・バイオリソース管理部
 渡邉研

・医療安全推進部感染管理室
 北川雄一